37度の猛暑となった4月27日(日)のロサンゼルスに、ジャニーズの人気タレント・松本潤が、樋口真嗣監督とともに姿をあらわした。黒澤明監督の50年前の作品を、エンタテインメント性も豊かに再生させた『 隠し砦の三悪人  The Last Princess 』のロサンゼルス・プレミアに参加するためだ。

 黒澤監督の『隠し砦の三悪人』は、ジョージ・ルーカス監督が『スター・ウォーズ』を作るきっかけともなった作品として知られる。プレミアの行われた南カリフォルニア大学は、そのルーカス監督の母校でもある。

 上映前の舞台挨拶では、松本と樋口監督がともに英語で挨拶。緊張した様子で黒澤監督への敬意を述べる樋口監督の一方で、松本は “I hope thrilling time for all of you.”(みなさんが楽しんでくれるとうれしい)と滑らかな英語を披露したが、練習期間は「秘密です」。すごく緊張したというが、今日のために勉強した英語を今後も続け、「次に来る時には、通訳なしとはいかないかも知れないが、なるべく話せるようがんばりたい」と意欲を見せていた。


 会場には、早朝からファンたちが長蛇の列を作り、約360席を有する劇場は満席となった。約100人が中に入れなかったが、外で松本の姿を一目見ようと待ち続けていた。

 というのも、今回のプレミアは、海外に住む嵐のファンのサイトで取り上げられ、あっという間にファンたちに広がったらしい。ロサンゼルスはもちろん、近郊のオレンジ郡やサンディエゴ郡、さらにはシカゴやミズーリ州、カナダのトロントから、わざわざ今日のために駆けつけたファンもいた。

 この熱狂ぶりには松本もやはり驚いた様子。「二宮(和也)がパリやドイツに行った時に、(嵐は)海外でも人気があると言っていたけど嘘だと思っていた。(こんなにファンが駆けつけてくれて)びっくりした。なにか形にしてお返ししたい」と感謝の気持ちを述べた。

 会場には、樋口監督が脚本や絵コンテを手がけた「新世紀ヱヴァンゲリヲン」のファンだというアニメーションのプロデューサーも駆けつけ、監督の実写映画をスクリーンで観られる貴重な機会だと興奮ぎみに語った。

 また、プレミア上映とその後に行われたQ&Aには、『スター・ウォーズ』のC-3PO役としてシリーズ全作品に出演したアンソニー・ダニエルズも参加した。「黒澤監督へのオマージュがたくさん盛り込まれているが、(オリジナルとは)全く違う作品。いろんな部分で筋が通っている。樋口監督のおかげだ」と、作品の素晴らしさを讃え、松本についても「謙虚で礼儀正しく、役者としてもとても集中力があって素晴らしい」と絶賛した。

 118分間の映画の上映中、会場は笑いと興奮に包まれた。大声で笑い、反応するアメリカの観客に驚いた様子の松本は、「一体感があってすごい空気だった。みんながちゃんと観てくださったのが、うれしかった」という。最初はどんな反応なのかが気になって緊張していたが、そんな観客たちにつられて、後半には「自分まで立ち上がって “yes!”と叫びそうになった」と興奮を隠せない。樋口監督は「観客のヴィヴィッドな反応を観て、アメリカに来たのだなと感じた」と、ハリウッドを肌で感じた様子だった。

 映画の出来について松本は、「これまで監督には言ったことがなかったけど、自分の想像を2周りも3周りも超えるものだった。監督を『なめていたなあ』と思った」と本音トーク。「ハリウッドのエッセンスが入っているアクション・エンタテインメント作品が、本場でも受け入れられることを証明できた。すごくうれしい」と語る松本に、樋口監督は「松本君が血を通わせてくれたおかげ」と互いに褒め合う場面も。

 ハリウッド上映の成功で「自信がついたのでは?」と聞かれた樋口監督は、「ボディーブローのようにじわじわと効いてくるのではないかと思います。帰りの飛行機の中でニヤニヤしてるかもしれません」と、すでに笑顔がほころんでいた。

 日本では、5月10日(土)より日劇PLEXほか全国で公開される。


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