■ミュージカル「プロデューサーズ」 来月大阪初登場

 トニー賞を歴代最多の12部門も受賞した、ブロードウェー・ミュージカル「プロデューサーズ」の日本語翻訳版が、2月に再演される。東京では2年半ぶりになるが、大阪には初登場。主演のひとりで、気の小さい会計士を演じるV6の長野博が、来阪して抱負を語った。(平松澄子)

 「プロデューサーズ」は1959年のニューヨーク・ブロードウェーを舞台に、破産寸前の落ち目のプロデューサー、マックスが、真面目で気弱な会計士レオを巻き込み、「絶対に当たらないミュージカル」を製作して資金を私物化することを計画。ところが、これが大当たりして…というシニカルでブラックな傑作コメディー。


ブロードウェーの初演は2001年(原作メル・ブルックス、オリジナル演出・振付スーザン・ストローマン)。日本語翻訳版の初演は05年8月に東京だけで上演され、レオ役に長野、マックス役に井ノ原快彦のV6コンビが主演して好演した。

 「初演前に2度、ブロードウェーの舞台を見たんです。アメリカン・ジョークがふんだんに入った完成度の高い作品でおもしろかった。井ノ原との共演は安心感があるし、ぼくらなりのプロデューサーズをやればいいんだ、と取り組みました。本格的なミュージカルは初めてでしたが、この作品に出合えて幸運だったと思います」と長野。

 再演ではセリフや歌詞、ギャグなどを少し手直しするぐらいで、アンサンブルに至るまで出演者全員が初演と同じメンバー。「すっごくチームワークのいいカンパニーだったので、うれしいですね。ぼくは前回、いっぱいいっぱいの感じだったので、今回は少し気持ちにゆとりをもって臨みたい。笑いのツボは大阪の方もハマると思いますよ」と自信をみせた。

 ほかの主要キャストは、ナイスバディの秘書ウーラに彩輝なお、ゴージャスなゲイの演出家ロジャーに藤木孝、その助手で愛想のいいカルメンに岡幸二郎、クレイジーな脚本家のドイツ人フランツに桑野信義、お金持ちの元気な老婦人ホールドミーに松金よね子ら、個性の強い実力派がそろっている。

 「舞台は芝居も歌も、いろんなことが勉強できて吸収できる。ぼくは常に新しいものを求める気持ちが強いので、V6の活動も、映像も並行してやっていきたい。3月にはトニセンのコンサートを大阪でも5年ぶりにやりますし、秋には映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』(仮題)も公開されるので見てください」と意欲的だ。

 「プロデューサーズ」の公演日程は、2月2~17日=東京国際フォーラム・ホールCで計20回▽2月23~28日=大阪・シアターBRAVA!で計8回(問い合わせはキョードーチケットセンターTEL06・6233・8888)。 

 産経新聞
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